日頃から食物アレルギーのある子供たちにも、学校給食にて格別の配慮いただいていることは、関係者の皆さまに本当に感謝しております。
各社報道にもありましたが、9/5に上越市の小学校において、給食を除去食で対応してもらっていた児童の給食にアレルゲンが入っていたことから発作を起こし、エピペン注射後に救急搬送されたという事故がありました。
あってはならないことですが、緊急時の対応ができたこともあり、最悪の事態は避けられました。
これは普段からの研修などでの教育現場での危機対応の準備ができていた成果だと思います。
事故の詳細はこちら
yahoo!ニュース(朝日新聞デジタル)9/7(木) 11:38配信
上越タウンジャーナル 2023-09-06
事故原因は、献立を立てる栄養士がこれまでの経験から使用食材の配合成分の確認を怠り、給食を作る調理員は食品納入時に原材料表示を見落としたという、なんともお粗末な内容でした。 対応マニュアルではダブルチェックの体制を取るようになっていたようですが、それが機能していなかったということになります。
この報道に大きく心を痛め、どんな加工食材でそんなことが起こるのか?と「原因加工食品の公表」を上越市教育委員会に求めましたが、「事故にあった個人・学校が特定される恐れがあるため公表できない」と回答がありました。
原因加工食品を公開することがそれに当たるのでしょうか?
食物アレルギーの子供を育てている親としては、どんな食品でこのような事故が起こったのかを知ることが、今後の誤食を防ぐにも必要だと考えます。
報道にあった内容から推察するに、栄養士は「以前使用した際に確認したところ大丈夫だった食品」だったから、今回あえて再度確認しなかったのではないでしょうか?
また調理員も原材料表示を見落としたのであれば、「通常は原因アレルゲンが入っていない食品」と認識していた為に確認がおろそかになったのではないでしょうか?
そうであるとすると、我々の家庭でも同様の事故が起こる可能性があります。
実際に加工食品の原材料の変更はよくあることです。
品質向上のための食材変更が、食物アレルギーを持つ人にとっては非常に厄介なのです。
これまで大丈夫だったある食品に「品質向上のために新たにアレルゲンが使用されることになった」のであればコミュティ内でも注意喚起したいと考えています。
事故の原因加工品を知っていれば、給食の献立を見て「以前に事故のあった食材が使用されているから、学校に確認してみよう」や、家庭用食材の買い物でも「以前は大丈夫だったこの食品で事故があったから、再度原材料を確認してから購入しよう」と誤食を回避することもできるかもしれません。
教育委員会の担当者さんでは、これ以上の電話での対応は無理だと判断し、上越市長宛に要望書を提出しました。
要望は下記の2点です。
①アレルゲンが含まれていた原因加工食品の公表
②再発防止のための具体的方策の策定と公表
上越市の対応を待ちたいと思いますが、こちらの要望を聴いていただけた際にはこちらのサイトでも掲載したいと思います。
ヒューマンエラーは無くせないですが、事故内容を適切に共有することで、少しでも被害は減ることを心より願っています。
管理人:若山裕伸
要望書のpdfも添付しておきます。
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